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(2)外国人動向  
ペリー艦隊の来航以来、日本人には黒船ショックというものが刻まれてしまったのか、外国人がやることを妙に気にしすぎる傾向がある。「外圧」という言葉で表現されるように、外人がやることは有無を言わさず正しいかのごとく思っているよう見える。こと相場に関しては、外国人の買いも日本人の買いも同等・同質のものであるはずなのに、外国人が買うのだから相場は上がるのだろうと信じたいようだ。

そうした日本の株式市場での外国人の振舞いを知る手段のひとつに、「寄り付き前の外国証券経由の売買動向」というものがある。朝の寄り付きの段階で、買い注文のほうが多いのか、売り注文のほうが多いのか、「株数ベース」で確かめるためであって、毎朝、発表される。特に朝の外国証券会社経由の注文を「ガイジン」動向として、一日の動きを占う際に出てくる。しかし外国証券会社経由の注文が必ずしも外人であるとは限らない。

これによってその日一日の相場の入りかたを決定している参加者も多いようだ。外国証券というのは、日本に支店を構える外国資本の証券会社という意味で、マネージメントクラスを除いては、現場はほとんど日本人で占められているのが普通だ。昨今は大手の米系証券などは下手な日本の証券会社をもしのぐ勢いで、日本に根を下ろして活動しており、顧客の多くは日本の法人と個人であることは疑いようもない。外国証券から出てくる注文イコール外国人の注文ではないところが要注意だ。 外国証券経由で買っているのは実は日本人だけだったなんてことはよくある話しである。

財務省発表の対内・対外証券投資の統計は、正真正銘の外国人による売買動向を「金額ベース」で示している。「寄り前の外人動向」だけを気にしていたら、てっきり外国人は売り越しとばかり思っていたが、財務省発表の数字で確認すると実は買い越しだったということもよくある。

このように外国証券から出てくる玉の数を勘定をしたところで意味のないことのように思えるが、これが市場の開く9時前の関係者のトピックの中心であり続けていることは、ここ数年来、変わっていない。ともかくも、それで相場が始まり、それに基づいて方針を決めている連中が多い以上、まったく無視するわけにもいかない。盲目的に信じるのは避けたいが、少なくとも自分のフィーリングと違った状況であったなら、少し冷静になって考えて見直してみるのに役立てたい。
2010/04/21

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