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(4)ベータ的考え  
投資をする場合には、いろいろな基準を用いて分析をおこなったり、あるいは直感や好き嫌いで行なう場合もある。しかし個別の株式の値段というのは、原則としてどのように考えればいいのだろう。分解すれば、個別の株式の値段は市場全体の値動きによるものと個別の特殊事情に分けることができる。

つまり株式市場全体の動きは株価指数の上下で表現されるわけだから、個別株の値動きを市場全体の値動きによるものと個別の特殊事情によるものに分けることが出来る。

つまり、

個別株Aの値動き = 市場全体の値動き + A社固有の材料  となる。

ここでいう「固有の材料」というのは、A社の属する業種の材料であったり、A社自身の特殊な事情であったりする。株価指数が10%値上がりしているときにA社の株価が15%値上がりしていれば、5%分はA社独自の材料で上がったのだと見るのである。反対に、株価指数が10%値上がりしているときにB社の株価が5%値下がりしていれば、15%分はB社の個別材料で売り込まれたのだとする。この考えかたに立脚すると、個別の材料を無視するかぎりは、「相場の上げ下げを取りにいく場合はどの株券を売買しても同じなのだ」という極端な結論にも達する。

「C社株を買って20%も儲かった」という話しはよく聞くが、多くの場合、隣りに並んでいる同業他社の株式を買ったとしても同じ結果だったということがほとんどだろう。お金というものは、株式だけでなく、債券、為替といった金融マーケットのなかでぐるぐる回っている。株式市場が上がる時というのは、ある個別の株だけでなく、全体の底上げが起きる場合がほとんどなので、そういう時には何を買っても大体儲かることになる。

少し専門用語になるが、このように株価指数のような市場全体を表す「肝」の部分をベータという。日経平均株価やTOPIXなどの株価指数はベータ値の代表みたいなものである。どんな個別株であっても値動きの90%以上はこのベータ値でもって説明が可能で、残りの10%弱の部分が純粋に個別性によるものと見られる。こうした「カスミ」の部分をアルファという。ネーミングはどうでもいいが、カスミの部分を一生懸命に分析する労力を費やすのなら、ベータ部分だけを取り扱うほうが楽ではないだろうか。特殊な相場情報を集めるのに躍起になる必要もないし、外国人投資家とも同じ土俵の上で話せる。もちろんXXX自動車という株式を持っていると思うほうが安心できるという人もいるかもしれないが、バーチャルな数字を相手にしていることには変わりなく、ベータ部分のみを相手にするほうがシンプルであることは間違いない。

個別の株式で株式市場へアプローチする場合には、それぞれの会社特有のミクロ指標が重要になるが、株価指数のみを対象にする場合には、経済のファンダメンタルズなどマクロ指標を相手にすることになり、投資としてはより健全であると言えよう。またこのベータ値である日経平均株価に影響を与えることは、日本で株式市場が開いている時間帯だけの出来事ではなく、寝ている間も、週末の休みの間も起こっている。そしてこのような情報は、ミクロ指標と違って、日々流れるニュースからでも取りやすい。
2010/05/31

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2018年 10月 22日 (月)
今週も激しい値動きが続く可能性が高いが、それでもコアレンジははみ出さないだろう。日経先物は22000円台でレンジワークか。
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